スリンダ錠28®の処方を開始します

スリンダ錠28®日本で初めて承認された黄体ホルモン単剤の経口避妊薬があすか製薬より令和7年6月30日に販売されました。(世界各国では以前から販売されております)
当院にも入荷しましたので、令和7年7月9日より処方を開始します! 
(今まで一部のクリニックやオンライン診療にて、いわゆる「ミニピル:日本で未承認の薬剤」としては黄体ホルモン単剤の経口避妊薬が処方されていました)

スリンダ錠28®は血栓症のリスクがなく、授乳中の方も内服できます!!(ピルと大きく異なる点です)
避妊効果はピルと変わらないです。(99.6%)
外来にてお気軽に医師までご相談ください。
ピル、ミレーナ®(子宮内黄体ホルモン放出システム、いわゆる子宮内に装着する避妊リング)以外の避妊方法の選択肢としてお考えいただけましたらと思います。

スリンダ錠28®
1シート3000円(税込)、保険適応外の薬です。
ドロスピレノン(黄体ホルモン)を有効成分とする本邦初の黄体ホルモン単剤の経口避妊薬です。
①排卵の抑制、②子宮内膜の菲薄化(着床を防ぐ)、③子宮頸管粘液の高粘稠による精子の子宮内への侵入障害、などにより避妊効果を発揮します。

<メリット>
(1)ピルと異なり血栓症の原因になり得る女性ホルモンが含まれておりません。血栓症のリスクが心配な方におすすめです。
(2)高血圧、弁膜症、脂質異常症、喫煙者、肥満、40歳以上、血栓症のリスクがある方など、ピルの内服が禁忌または慎重投与の方に処方できます。今までは、ピルが内服できない方はミレーナの装着を検討していただきました。
(スリンダ錠28®は喫煙をしている方に服用の制限はありませんが、喫煙は健康に悪影響を及ぼし多くの病気の原因になりますので禁煙を心がけましょう)
(3)授乳中の方も内服できます。
(4)月経困難症や月経前緊張症など、月経に関連する症状が緩和される可能性があります。

<主な副作用>
不正出血、頭痛、下腹部痛などが報告されています。
不正出血は、服用を続けているうちに頻度は低下しますが、長く服用していても一定の割合でみられることが報告されています。不正出血の量や頻度には個人差がありますが、出血量が多かったり、出血が続いたりする場合は医師にご相談ください。

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