不育症検査のご案内

「不育症管理に関する提言」がアップデートされました。(提言2025)
これに基づき、当院では検査を行います。(検査項目を見直しました)

不育症は、「流産あるいは死産が2回以上ある状態」と定義されます。
<従来との変更点>
・流産または死産が連続していなくてもよい
生化学的妊娠を3回以上反復する場合を反復生化学的妊娠(流産)として不育症に準じた原因検索を行うことを推奨
生化学的妊娠:血中もしくは尿中にhCGが検出されるが(尿中hCG=妊娠反応)超音波検査で胎嚢(赤ちゃんの袋)が確認されない状態

流産は10~15%の頻度で生じます。不育症の患者さんの頻度は、不育症:5%習慣流産(3回連続した流産):1%です。疫学統計データに基づいた推計を行うと、日本には不育症の女性は35万〜50万人程度と推定されます。

<推奨検査>
①子宮形態検査
②抗リン脂質抗体
③内分泌検査
④夫婦染色体検査
⑤流死産胎児・絨毛染色体検査

当院ではまず経腟超音波検査(エコー検査)を行い、子宮の形態に異常がないかをみます。(①)

②と③は血液検査です。費用:18900円
(選択的検査のプロテインS、プロテインC、第Ⅻ因子凝固活性、抗TPO抗体を追加)

④、⑤をご希望の方は、順天堂大学医学部附属静岡病院にご紹介します。

外来にて医師までご相談ください。
まず患者さんからお話をゆっくり伺います。ご不安やご心配なことは何でもお話ください。

 

<不育症管理に関する提言2025のサイト>
不育症管理に関する提言2025
「不育症管理に関する提言」改訂委員会
令和3年3月31日(初版)
令和3年6月7日(改訂2021年版)
令和7年5月13日(改訂2025年版)
令和6年度こども家庭行政推進調査事業費補助金
成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業
生殖医療ガイドラインと新保険制度の運用実態調査と今後の改良に向けた研究

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