HPVワクチン接種について(シルガード9、ガーダシル)

令和5年4月1日から子宮頸がん予防ワクチンの定期接種に「シルガード9」が加わりました!
当院では、裾野市在住の方はもちろん、市外の方への定期接種も行うことができます
万が一、ワクチンを接種された後に気になる症状が出た時は、まずは当院にて対応いたしますのでご安心ください
その際、必要に応じて協力医療機関である順天堂大学医学部附属静岡病院と密に連携して対応させていただきます。
(当院副院長は、裾野市の婦人科ワクチン接種で健康被害が出た時の調査委員会の委員を務めております)
ワクチン接種について、外来にて医師までお気軽にご相談ください。

<HPVワクチンについて>
「子宮頸がん」とは、女性の子宮頸部にできるがんのことです。
子宮は赤ちゃんを育てる器官で、西洋梨のような形をしています。
子宮頸部は、腟へと細長く突き出た子宮の入り口部分(腟の方から見た場合には、奥の突き当たり部分になります。)のことを言います。

子宮頸がんの発生にはヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスが関わっています。
このウイルスは、子宮頸がんの患者さんの90%以上で見つかることが知られており、HPVが長期にわたり感染することでがんになると考えられています。
なお、HPVは一般に性行為を介して感染することが知られています。

子宮頸がんの予防方法は、HPVワクチンを接種することでHPVの感染を予防することが挙げられます。
また、子宮頸がん検診を定期的に受けることで、がんになる過程の異常(異形成)やごく早期のがんを発見し、医師と相談しながら、経過観察したり、負担の少ない治療につなげたりすることができます。

小学校6年~高校1年相当の女子は、予防接種法に基づく定期接種として、公費によりHPVワクチンを接種することができます。
現在、公費で受けられるHPVワクチンは、3種類(2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9))あります。
一定の間隔をあけて、同じ種類のワクチンを合計2回または3回接種します。
接種するワクチンや年齢によって、接種のタイミングや回数が異なります。
どのワクチンを接種するかはご相談ください。

また、平成9年度生まれ~平成18年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2007年4月1日)の女性の中で、定期接種の対象年齢(小学校6年~高校1年相当)の間に接種を逃した方には、あらためて公費での接種の機会を提供しています。(キャッチアップ接種)

①ガーダシル
1か月以上の間隔をあけて2回接種し、2回目の接種から3か月以上の間隔をあけて3回目の接種を受けます。

シルガード9
1回目の接種を15歳になるまでに受ける場合、少なくとも5か月以上あけて2回接種します(合計2回で完了)。
1回目の接種を15歳になってから受ける場合、1か月以上の間隔をあけて2回接種し、2回目の接種から3か月以上の間隔をあけて3回目の接種を受けます(合計3回で完了)。

2価ワクチン(サーバリックス)および4価ワクチン(ガーダシル)は、HPVの中でも子宮頸がんをおこしやすい種類(型)であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。
9価ワクチン(シルガード9)は、HPV16型と18型に加え、31型、33型、45型、52型、58型の感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。

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